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あぶない女 23


第23章

シャネル女は、ほどよく足が伸びる湯船の中で、俺を待ち受けていた。

どこも隠す気はなく、みごとな胸の膨らみと、くびれたウェスト、そして、漂う陰毛を見せつけた。

脚の長さが日本人離れしていたが、ハーフの顔立ちではなかった。

檜の香は、むせるくらい浴室に漂っていた。

シャネル女は、俺の視線を気にすることもなく、目を閉じ、瞑想する女になっていた。

“失礼”軽く呟いて、俺も視線を外し、シャワーを浴びた。

4時間で1万円の宿は、派手な外観のラブホテルより、数段上品で、上質感が味わえた。

「充分、ふたり入れるから、どうぞ」女は声をかけ、一人分のスペースを空けた。

本当に入って良いのだろうか、俺は瞬間的に迷ったが、動きをとめなかった。

「大丈夫よ、襲ったりしないから、ふふふ」シャネル女の腹は、俺の何倍も据わっているようだった。

「男は、損だよ。身体の変化がバレルからね」

俺は、そう言いながら、女の身体に触れないように、互い違いに、空いたスペースに身を沈めた。

下半身の存在を意識することが、かえってペニスへの血流を良くする作用があることを知っていた俺は、浴槽のお湯を掬い、顔を洗った。

「汚いわよ、こう云う処のお湯は」

女は、年上の女のような口ぶりで、忠告してきた。

たしかに、清潔と云う意味では、みだらな行為に明け暮れるホテルや宿の浴槽に、どのようなバイ菌やウィルスが潜んでいるか、判ったものではなかった。

しかし、今は、その心配以上に、心配する出来事を回避するためには、シャネルの女体から、意識を遠ざける緊急避難な行動だった。

無論、そのことを、シャネル女に説明する気はなかった。

「湯船に浸かると瞑想したくなるわよね」

「貴女は、目を閉じていたよね」

「今は開けているわよ。そして、目を閉じている貴方を見ているわよ」

「俺が目を閉じているのは、貴女の裸を見ないためだよ。瞑想なんて、とんでもない」

「あら、だったら見てよ。後姿に誘われて、ついてきちゃったんでしょう?」

「たしかに、その通りだけど、布に包まれていた時の、貴女のイメージを大切にしておきたいからね」

俺は、シャネル女の挑発に乗らなかった。

「大きなオ×ンチンの持ち主なのね」

「えっ!縮んでいる筈だけど……」

俺は、女の言葉を訝った。股間の一物は絶対に大きくはなっていない筈だった。

つづく

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鮎川かりん

Author:鮎川かりん
小説家志望、28歳の女子です。現在は都内でOLしています。出来ることなら、34歳までに小説家になりたい!可能性が目茶少ないの分ってっているのですけど、挑戦してみます。もう、社内では、プチお局と呼ばれていますけど…。売れっ子作家になりたい(笑)半分冗談、半分本気です。
初めての官能小説への挑戦ですけど、頑張ってみます。是非応援よろしくお願いします。

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