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あぶない女 12


第12章

敦美の股間に眼をやった。

そこには、魅力に満ち溢れた敦美の陰部が息づいていた。

見事な盛り上がりを見せる恥丘は所謂モリマン、不思議にその部分の脂肪は残されていた。

薄墨を刷いた程度の翳りは少女の面影さえ残し、先ほどヒクヒクと息づいていた大陰唇が豊な太腿から連なり、ゆったりとした丘をなしていた。

大陰唇が小陰唇を完全に被う陰裂は縦に一本の腺を引いただけだった。

充分な淫水が、その縦の亀裂に滲み、会陰に向けて溢れ出ていた。

綺麗だ!

俺の眼はバイブを忘れて、敦美の陰部に釘づけになっていた。

一直線を形成する左右の大陰唇は無毛で、色素の沈着もほとんど見られなかった。

「もしかして、おまえ、ハーフか?」

「どうして判った」

「さあどうしてかな、勘だな」俺は面倒な説明を省いた。

手が自然に敦美の陰部に伸びた。

バイブを横に置いた俺は、キッチリと閉じられた陰裂の中身をたしかめた。

不思議なことに左右の大陰唇にも脂肪が充分に乗って厚味が掌に伝わっていた。

亀裂を織りなす陰唇を左右に開くと、漸く小陰唇らしい唇が顔を現した。

左右対称のその唇はひっそりとした佇まいで俺を迎えた。

花弁に成長することを阻んだ敦美の小陰唇は蕾のまま小さな姿をとどめていた。

無理に小陰唇を広げると、溢れ出した愛液が膣前庭を濡らしていた。

その上部に見える剥き出しになった、小指の爪ほどもある陰核亀頭がテラテラ一段と輝いていた。

俺は生まれて初めて、一瞬にしてその存在をしらせているクリトリス魅入り、痛いほど勃起を強くした。

これぞまさにクリトリスだ。

凄い、たしかにこの形はペニスの亀頭と同じ形だ。

尿道口が開いていないだけで、亀頭と陰茎の段差が確認できた。、鈴口の窪みも僅かに確認できた。

小さいことを除けば、まさにペニスの亀頭そのものだった。

薬漬けじゃないコイツと会っておきたかった、そして、このクリトリスを充分に観察し、触れ、口に含んでみたかった。

亭主は何てことをしてしまったんだ、拒まれた腹いせなのか、もっと他にも訳があるのだろうか。

「はやく、早くして!狂いそう、気が狂うよ~」

敦美が催促してきた。

あらためてバイブのスイッチを入れた。挿入の道が出来上がっていた敦美のヴァギナが極太の電動バイブをどんどん飲み込んでいく様子を見ながら、俺も不覚にも勃起を強めた。
つづく

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あぶない女 11


第11章

「まず飲むのを止める、それしかないな。飲まなくなると、酷い状態になるだろうけど……」

「どうなるのよ」

「禁断症状が出るだろう」

「やめて!聞きたくない!抱いて入れてよ。指でいいから、引っ掻き回して!」敦美は、ヤケクソになったのか、再び性欲を剥き出しにしてきた。

俺は、邪険に敦美の身体をベッドに投げ出すと、販売機から極太のバイブを取り出した。

想像もしていなかった展開に戸惑いもあったが、敦美を見捨てる気にもなれない曖昧な気持のまま、黒く冗談のように太いバイブを右手に握りしめていた。

知ってはいたが、俺は、電動バイブを手にするのは初めてのことだった。

ペニスの形をした張り形を使ってみたことはあったが、相手の女に酷く叱られ、ゴミ箱に捨てた記憶があった。

あの時の女は怖かった。

早く終わってしまうと、「もう一度、勃たせなさい」と命じ、「まだまだ、もう少し奥を突きなさい!届いた、グッと圧しつけて、動かないの!」あらゆる命令が、何故か組み敷いているはずの女の口から発せられた。

あの時、俺は多分、アノ女の奴隷だった。

でも命令されることに快感もあった。

「動きなさい!止めなさい、入口を、そうそう、上手、上手、さあまた奥よ、奥に押しつけるのよ、頑張って!そのまま、そのまま」

そうしてアノ女は、獣のような声を発して悶絶した。

毎日毎日、朝も昼も夜も、一日に何回勃起していたんだろう。

そして、何度挿入させられたのだろう。

そして、何度射精したのだろうか。

俺は大学時代に半同棲して童貞を捧げた10歳年上の女との、セックス特訓生活を脈絡もなく思い出した。

その女のお蔭かどうか知らないが、煩悩から常時解放されている俺の頭はクリアだった。

卒業時に、主席卒業生として、答辞を読んだ。

無論、その後の人生に、そのキャリアは、何の役にも立たなかった。
 
俺はいま、女に満足を与えたい気持ちになっている自分を意識していた。憐憫なのか、欲望なのか、理由はハッキリしなかった。

ただ、不注意で不憫な女になってしまった女に、何らかの優しさ、人間らしさを提供したい気分だった。

薬をやめろと説教しても意味はない、それは血の通わない他人の忠告に過ぎない。

意味のない、野次馬のような、親切はオタメゴカシだ。

たしかに敦美という女は、俺にとって他人に以外のなにものでもなかったが、触れ合った以上、人間関係をまったく無視することは出来なかった。

「ひろげるんだ、股を目一杯拡げろ」

俺はバイブのスイッチを入れた。

巨大なあぶら蝉のような鳴き声と同時に細かな振動が全体を震わせた。

亀頭部の下にあるパールの部分がぎこちなく回転し始めた。

クネリというボタンを押すと、先端の亀頭部がクネクネとグラインド運動を始めた。

見るからにイケそうな動きだ、

生の女に通用するかどうか別にして、男の視覚と想像の範囲では、女の悶絶が見えてくる。
つづく

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あぶない女 10


第10章

「つまり、アンタはシャブ入りのヤセ薬を飲まされていたってこと」

「まさか、どうして私に」

敦美の覚醒が緩んでいた。ショックを一時的に受けた神経が、ドーパミンとは異なる脳内物質を分泌しているようだった。

「俺が知るか、亭主に聞くしかねえよ。アンタは痩せたいと望んだんだろう」

「ううん、どっちでもよかった。それにそんなにデブなんかじゃないし……」

「じゃあ、どうしてだ、何で飲んだんだ?」

「分かんない、何となくかな。飲んだら気分が好くなったから飲んだのかな?あんまり憶えていないよ」

「それで毎日飲んでるってことか?」

「うん」

敦美は朦朧とした頭で夫から与えられた状況を思い起こしているようだったが、既に彼女の思考能力は薬に冒されていた。

「オマエ、メールに沢山嘘を書いていたね。亭主とは2年もしてないとか色々、それは全部嘘だろう?」

「ごめん、本当書いたら、会えそうもなかったから。でも、ダンナにセックスはさせてないよ」

「いや、嘘だ。オマエは亭主とヤッテル、毎晩ヤリ続けてる」

「違うんだよ、頭と心はさせたくないんだよ、でも、身体が助平になるの。だから、止まらなくなんのよ」

女は、辻褄が合わないことを話していたが、本人は、それに気づいていなかった。

「機嫌が好くなって、身体が疼く。嫌いな男とでもヤリタクなるの。仕方ないんだよ、気がつくと、ヤッテルんだから」

「それで毎晩、朝までやり続けるのか?」

「アイツは出したら直ぐ寝ちゃう。だから、私はメールを打つ。そして、オナニーをし続けるのよ」敦美は、幾分、真実を語っていた。

自分の言葉が謎を解いている事実だということさえ知らず、自分の感情がどのようなものなのかも判らずに、言葉を続けた。

「復讐だな。アンタ、亭主から復讐を掛けられているんだよ」

「飲んでるやせ薬って、絶対にシャブなの?」

「ああ間違いない。アンタはペットボトルを持って歩いていたね。あれは喉が異常に渇くからだろう。それに肌がガサガサしている」
 
「どうしよう、どうすればいいの」敦美が縋ってきた。僅かに、俺の中で憐憫が目覚めた。
つづく

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あぶない女 9


第9章
 
俺の愛撫に熱が入ろうと入るまいと、無関係に、女は快感を享受していた。

馬鹿馬鹿しい、もう、やめようか?続けるとして、これ以上どうしようというのだ? 指からだって、性病に罹患するリスクはあった。

このような生活をしている女に感染症が無い方が不思議なくらいだろう。

必ず性病の一つや二つ持っている。俺は敦美のヴァギナから前触れもなく指を抜き取った。

「駄目、抜かないで、どうして、どうして抜くの~~っ!」敦美がテーブルから身を起すと、抱きついてきた。

俺は怒りを感じた。

敦美にではなく、敦美に薬を与えた誰かに怒りを感じていた。

抱きつく敦美を突き放し、仰向けになった敦美の頬を平手で叩いた。

「痛い!」敦美は叫んだが、俺は構わずたたき続けた。

「おい、誰がお前を薬漬けにしたんだ。亭主か、不倫の相手か」

「なに言ってンの。薬なんか知らない」

「ふざけるな!お前はシャブ中だ」

「えっ!シャブ中? 嘘!覚せい剤なんてしてない。絶対にしてない!」

「馬鹿ヤロウ、お前はシャブ中なんだよ」

「嘘、嘘だ!薬なんかしてないよ」敦美が突然大声で泣き出した。

変だ、俺はうろたえた。

しかし、症状に間違いはなかった、敦美は覚せい剤中毒者としての症状を持っていた。

「注射なんて、何年も打ったことないし、病院にも行ってないくらいなんだから」

「サプリメントのつもりで、何かを飲んでるんだろう?」

「まさか・・・」敦美が多少正気になって、呟いた。

「どうした、思い出したか」

俺は敦美が薬だと本当に知らずに手を出していた可能性もあると思った。

「ヤセ薬を飲み出したの、アイツが買ってくれた」

「アイツって、旦那か」

「うん。効き過ぎるから海外でしか手に入らない貴重品だって」

「それだ、何時から飲み出した」

「何ヶ月か前から、ホントよく効くの、10キロも痩せたわ」

「馬鹿、そいつにアンフェタミンが入ってるんだよ。MDMAを溶かしてるのかもしれない」

「何それ」敦美は不安な目を向けてきた。
つづく

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あぶない女 8


第8章

流石に俺も汗ばんできた。シャツを剥ぎ取りたかったが、躊躇いがあった。

服を脱いだ瞬間に、女の欲望がエスカレートすることは惧れがあった。

額に溜まった汗が、こめかみから流れ落ちた。

・・・このままでも大丈夫かもしれない。指だけでイクかもしれないな・・・

・・・いざとなったら、販売機のバイブを動員させよう。それで充分だ。性病を貰ったりしたら大ごとだから・・・

俺は女に、オーガズムを与えようという気力はなかった。

ただ、女の危険に怖気づき、逃げ出したのではないか、と思われるのが嫌だった。

敦美の身体は明かに覚せい剤による反応が起きていた。

多幸感と精神的昂揚は歴然としていた。全裸の身体を観察する限り、注射の跡はなかった。

最近定着しつつある「アブリ」による、鼻孔の炎症も見られなかった。

おそらく、錠剤を飲んでいるか、ジュースにでも溶かして飲んでいるのかもしれなかった。或る意味で、中毒状態は軽度だとも思えたが、覚せい剤常用者には違いなかった。

いずれにしても、女の性感は数時間続き、俺の体力の限界を越えることは間違いなかった。

最高の快楽に身を落とした敦美のヴァギナは、俺の勃起でイクのか、指やディルドでイクのか、関係ない、異次元な快感に溺れていた。

・・・この女は誰でも好いんだよな、ここまで来たら、誰でも同じなのだろう・・・

・・・80のジジイが指を入れても同じに違いない。やっていることは無駄なこと、いや、無駄ではないが俺がしなきゃいけないものでもない・・・

・・・そういうことだ。俺が途中で中止したからといって、俺が中止したことが問題なのではなく、かき回す指が消えたということが重大なのだろう・・・

俺は、その馬鹿々々しい事実を知っていた。

たいして重要とも思えないプライドを守るにしては、危険が大きき過ぎた。

二度と会うかどうかも判らない女に、些細なこだわりの為に、リスクを抱え込む必要がないのは判っていた。

しかし、その間にも、女は、俺の迷いに関係なく、腰を振りつづけていた。
つづく

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あぶない女 7


第7章

・・・クソッ!なんてこった。ありゃボケてる、完全に飛んでる。シャブ中確実だな・・・

・・・ヤラズに逃げた方が正解だ。覚せい剤なら数時間は肉棒を欲しがる。冗談じゃねえ、こっちはシラフなんだからな・・・

・・・そうだサドに徹すれば、女から泣きが入るかもしれない。敵前逃亡ってのも、寝覚めが悪いしな・・・

「洗ったよ、指入れてゴシゴシだよっ!ホラホラ」敦美が素っ裸で戻ってきた。

誇らしい顔だが、惚けていた。

無闇に大きな乳房が目立ち、それ以外の部分に脂肪が見られない体は均整がとれているのだが、どこか奇妙な裸体に見えていた。肋骨と腹部が異常にギスギスしていた。

「テーブルに手をついて、四つん這いになれよ」俺は低音を響かせ命じた。

「痛いの嫌い」敦美は俺が自分の思い通りの男ではないと、ラリった頭ながらに感じているようだった。

「文句言うな、俺は、俺のやりたいようにしかやらねえんだよ。さあ、こっちにケツ向けるんだ」

意外に敦美は素直に身体を動かした。

命令通りに剥き出しの尻を差しだした。

左右の坐骨と尾骨が二等辺三角形の支点を示す隆起が気になったが、挿し込んだ時の結合感は良いものになりそうだった。

しかし、頭でサドを気取っているだけなので、下半身に力が漲る気配はなかった。

何か手はないのか?このまま見つづけて虐める手もあるだろうが、が、この女には通用しそうにない。

そもそも、SMの嗜好がないわけだから、頭でサドにならなければならなかった。

「ねえ、お願い、早くしてよ!」苛立った敦美は不平を口にし、尻を振った。

「うるせ~黙ってろ!いま、オ×ンコ見てるんだよ。何時になったら濡れるんだ、ポタポタ涎も出てねェじゃねえか。涎を垂らせよ。俺はな、涎の出ているオ×ンコしか扱わねぇんだよ」そんなことを口にし乍ら、言葉とは裏腹に、どうすべきか考えていた。

「指でもいいから、早く~」敦美が欲望に満たされた尻を前後に動きかした。

恥骨と陰核付近をテーブルの角にこすりつけだした。

敦美の突き出した尻を凝視し、視角が狭まっていくと不思議な感覚に襲われた。

敦美の大陰唇が生き物のように動いているのに気づいた。

ヒクヒクと、まさに呼吸をしているようだった。命令どおり、陰裂に沿って愛液が滲み出てきた。

俺は意を決し、3本指を一気に敦美のヴァギナに予告なしで突き入れた。

「ギャッ!」

敦美の口から動物のような叫びが聞こえたが、いさい構わず、三本指を突き進めた。

いずれにしても“チ×ポは入れない”それだけを念仏にして、敦美のヴァギナを攻めつづけた。

突然の3本の指に悲鳴を上げたヴァギナが、何時のまにかゆとりを見せはじめていた。

女のヴァギナというものは変幻自在な妖怪のようでもある。

小指一本を締めつける穴になったり、拳を奥まで呑み込む穴になることもできるのだ。

「何だよ、もうガバガバじゃねえか、もっと締めるんだ」

「いいよ、もっと掻き混ぜて!グリグリもっともっと」

敦美はいつの間にか、四つん這いだった上半身をテーブルに伏せ、両手でその端を握りしめていた。

尻の間からは、僅かにワキガ臭のある粘液を垂らしはじめた。
つづく

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あぶない女 6


第6章

ますます、敦美という女のすべてが尋常ではないことを痛感した。

・・・この女と一緒にいるところを、見られるのは拙い・・・

生まれつきなのか、精神病か、薬だろうか。

メールしている最中にも異常になった。先ほどの電話の話し方も変だった。今はそれ以上に変になっている。

十中八九、敦美の症状は覚せい剤常用者の症状に思えた。

「1万円だよ」俺はぶっきらぼうに、声をかけた。

敦美は ”403よ、よろしく” と大きな声で小さく開いた窓口に声をかけた。

エレベーターに乗り込むと、案の定、敦美は抱きついて、唇を押しつけてきた。

キスも避けたかったが、敦美という女を静かにさせるために、その官能的唇に、応じた。

唾液が混じらないことを祈ったが、望むべきもなかった。

403のドアを開けた瞬間から、俺はヤクザな男を演じていた。

毒を制する手段として毒を選んだ。

「脱げよ」敦美の身体を乱暴にベッドに投げつけると命じた。

「早く脱げってんだよ!バカヤロー殴られたいのか!」

ベッドの上で怠慢な動きをしている女にヤクザな声を荒げた。

「優しくしてよ」

「うるさい、言われたように脱ぐんだよ。素っ裸になるんだ」

さらにグズグズ動きの悪い敦美に俺は手を出した。

「ほらほら、脱ぐんだよ」

俺の手は容赦なく敦美の服を剥ぎ取った。

初夏の服装は、手で簡単に毟り取られ、最後に残されたパンティも何の躊躇いもなく取り払われた。

陰毛が濃かった。ヒップの張りとウェストのくびれは、男心を充分に誘った。

「入れて欲しいんだな、じゃあ洗って来い。汚い穴を洗ってくるんだ。いいか、シッカリ洗えよ、臭かったら、ぶん殴るぞ!」

敦美をベッドから無理矢理立たせ、後から尻を思い切り叩きつけた。

敦美が走るようにバスルームに消えていった。

状況設定は出来上がった。あとは、女につけいる隙を与えないように、最後まで、ヤクザ風を演じきることだった。
つづく

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あぶない女 5


第5章

既に30分以上が経っていた。

予想の範囲の出来事だった。おそらく、この流れだと、女は来ない。

これで敦美という女を抹消出来ると、珍しくホッとした時に携帯が鳴った。
 
「もしもし私、敦美。ごめんなさい、約束してたよね」

”寝とぼけンじゃね~”

怒鳴りたくなる衝動に堪えた。

「してたよ、新宿で待ちぼうけ食ってるよ」

「モウスグ着くの、今京王プラザの横走ってる、モウスグだから、待ってて」

結局、敦美は、それから20分近く経って、俺の前に姿を現した。

「ごめん、ごめんね」

背の高い女肉づきの良い女が突然声をかけると抱きついてきた。抱き着かれて、その女が敦美だと、確信で来た。

身構える余裕もなく、2,3歩よろめいたが、どうにか踏みとどまった。

「凄く混んじゃって、もう目の前なのにイライラしちゃって」敦美は、俺の腕にしな垂れかかったまま、捲し立てた。

「行こうよ、ねっ、ねっ」骨ばった手が強引に俺の腕を引っぱった。

・・・何だこの女、売春婦だったのか?冗談じゃねえぞ、金を貰ってヤルことはあっても、払ってヤルなんて真っ平ってもんだ・・・

「おいおい、慌てんなよ、俺、ラブホ代なんて持ってないぜ」

「いいの、いいの、行こう、さあ早く」敦美は、更に凄い力で俺を裏通りに引き込もうとしていた。

初対面の名前も交していない。俺のハンドルネームの確認すら怠っている。

しかし、土曜日の新宿の路上で女と揉み合うのは賢明ではなかった。

すでに、通りすがりの数人が女の甘い声と肉感的な肢体に目を向け、足を止めていた。

車に乗せるのは拙いと、咄嗟に感じた。

無理矢理女の手を振りほどいて逃げ出すことも考えた。

相当に異常な行動なのだから、敵前逃亡のレッテルに甘んじてもよかった。

しかし、俺は逃げる気にもなれなかった。

あきらかに、相当の危険を漂わせている女なのだから、賢明な判断は、”逃げ出せ!”だった。

しかし、初めての女の肉体を知る、味わうと云う誘惑は、理性を押し退ける力を持っていた。

谷崎潤一郎を引き合いに出す必要はないが、谷崎は、雑誌のインタビューで、「女の魅力は、一度で良いと許されたら、すべての女体と行為するだけの価値がある。それが、女体と云うものじゃないのかな」と答えていた。

俺はやることにした。

ただ、女に主導権を渡すつもりはなかった。

以前利用したことのある甲州街道裏に、時代遅れの連れ込み旅籠屋風のホテルがあるのを思い出した。

「わかった、わかった、ホテル代はあるんだよな」
 
「あるよ、ホラ」女がバックの口を開いた、中に数十枚の1万円札が、無造作に投げ込まれていた。
つづく

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あぶない女 4


第4章
 
”お互いその時間になったら、携帯で連絡取り合えば会えるでしょう。最高にいい女敦美さんへ”

”わかった”

益々怪しい一言メールが返ってきた。

自分の明確な意志でレスされていない、メールの中で饒舌なはずの敦美が、とても無口になっている。

俺は悪い予感を憶えながら、PCを落とした。

ベットに寝転がると、一気に深い眠りに入った。

悪夢が襲った。

身体が硬直し、金縛りにあっているようだった。

汗は掻いていなかったが強烈な疲労感が身体を包んでいた。

時計に目をやると、2時間も寝ていなかった。既にカーテン越しに朝の光が透けていた。

何だ、あの夢は。意味はあるのか、どうして俺が都美子に殺されるんだ。

都美子というのは、愛人の一人貴子の母親だった。

たしかに、都美子という婆さんには色香が残っていたし、誘うような素振りを見せているのは事実だが、俺は素知らぬ顔で、対応する気のなさを示していた。

その態度が、都美子の怒りを買ってしまったと云う流れの夢なのだろうか。どうにも、後味の悪い夢だった。

このままでは寝つけないだろうと睡眠薬の助けを借りて、眠気を待ち続けた。

睡眠薬独特の睡魔が急激に襲ってきた。火をつけたばかりのタバコを、慌てて揉消した。

午後2時、妻の時子の姪とその子供達の声で目覚めた。”ウルサイ!”と怒鳴ろうとしたが、その声がなかったら、目覚めは約束の5時を過ぎていたと思い直し、言葉を引っ込めた。

鏡に映し出された顔が脹れていた。

特に目蓋がひどかった、到底初めての女と会う顔ではなかった。寝起きを差し引いても、普段通りには戻りそうもなかった。

元々、気乗り薄な女と会うだけ、好感を持たれようと持たれまいとどうでもいい、俺は開き直ると背を伸ばした。

約束の5時5分前にルミネの前に到着した。

それらしい女が近くに佇んではいなかった。

敦美という女の印象からすると、30分程度遅れるのは常識の範囲の女に思えた。

行き交う女をボーっと見つめていた。

行き交う若い女の大半が細い腿をパンツで覆い隠していた。

・・・抱きたくねえな、あんな腿の女たちは。むっちりしているから女だろうが・・・

古い男と言われても、その嗜好を変えるつもりはなかった。

スタイルが良いことはそれはそれで目出度いのだが、抱き心地は今ひとつだった。局部の接着感は良いのだが・・・。

つまらぬ事を考えながら敦美の姿を求めたが、それらしい女はいなかった。
つづく

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あぶない女 3


第3章
 
敦美のマゾヒズムはソフトな世界に止まっていた。

セックスにはサディズムとマゾヒズムの要素が含まれている。

オーガズムに至った女を、罠に掛かった獲物をいたぶる様に責めつづける男の心理は、明かに加虐性に支配されている。

クリトリスによる軽いオーガズムを得た女性たちへの執拗なクリトリス責めは多くの場合嫌われるのだが、ヴァギナや子宮でオーガズムを得た女性たちにとっては、その責め苦を乗り越えることが最極のオーガズムを迎える序曲にもなっている。

俺は迷っていた。どこか他の女達と敦美の間には異質性があった。

その異質が何なのか、直ぐには判らなかった。

おそらく第六感というものなのだろうが、それを信じて危険を回避すべきなのか、会って確認すべきなのか迷っていた。

俺が最も恐れたのが、ドラック中毒という想像だった。違法ドラックの常用者というイメージが浮かんだ。

最悪な場合、覚醒剤常用者の疑いもあった。シャブ中毒患者の人間が何をしでかすか、ルポも手がける俺は充分承知していた。

手持ちの女が多すぎると反省している矢先からこれだ。

どこまで俺って奴は助平なのだろう?

いい加減にしろってものだ。いやいや、そういう気持だけでもない、出会い系の怖さも体験するトップ屋魂みたいな部分だって多少はある。

仕事の延長線と言えないこともない。

会いさえすれば、おそらく中毒は見分けられる、会うだけならいいだろう。何なら、絶対にヤラナイと約束をしておこうじゃないか、それならいいだろう、それならなさ。

俺は自分との約束を守る自信はあった。誰との約束以上に自分との約束に忠実な自分を信じようと思った。

午前5時、敦美にメールを送信した。

”寝ているよね。今日(土曜日)だけど、会えるかな?絶対エッチなしで、お見合いだけでもしてみない?”

絶対にしないのだから、疲れていても問題はない。会うだけでも疲れる女でないことを祈ろう。

PCを切ろうとした時、メールが入った。

”起きてるよ。いいよ、今日だよね、何処で会うの”

俺は、この時間まで起きている女、いや起きたのかもしれないが、益々女が怪しく思えてきた。

”新宿のルミネの前、そこで17時でどうかな?”

”いいよ”

短すぎるメールが変だと思った。

まだ見ぬ敦美という女が恍惚の中にいるような感じがしていた。

どんな服を着ているのかとか、どうやって見つけるのかとか、敦美は何の不安も示さなかった。
つづく

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プロフィール

鮎川かりん

Author:鮎川かりん
小説家志望、28歳の女子です。現在は都内でOLしています。出来ることなら、34歳までに小説家になりたい!可能性が目茶少ないの分ってっているのですけど、挑戦してみます。もう、社内では、プチお局と呼ばれていますけど…。売れっ子作家になりたい(笑)半分冗談、半分本気です。
初めての官能小説への挑戦ですけど、頑張ってみます。是非応援よろしくお願いします。

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人妻のからだ 』(中編)

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