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終着駅100 動画には、復讐心が含まれている


第100章

あれは、1年以上前のことだった。圭のパソコンの中で鬼塚啓二に出合い、鬼塚みやこを連想した。その時は、圭が自発的に、その名前を思いついたのだと思いこんだけど、有紀の推理も魅力的だった。

あの時は、仮に、差出人不明の手紙の主が、圭であっても、実害はないのだから、どうでもいいことの収納庫にしまい込んだのだけど、虫干しの必要がありそうだった。

いまさら、どうでもいい疑念の解明なのかという迷いはあったが、これからも、圭との付き合いが続く限り、抱えておいて良い疑念でもなかった。

「有紀が、聞く分には関係ないよね。その話、私に内緒の話にしてくれる?」私は、堂々と身勝手な言いぐさをした。

「イイよ、こういうことって深く考えない方が良いのよ。わかることはさっさと片づけるべきよ」有紀は、なんの抵抗もなく、私の願いを聞き入れた。

有紀がいきなり携帯を片手に電話をかけ始めた。私は、屈託ない有紀の行動が羨ましかった。深く考えないと言葉すら出てこない自分との違いを痛感した。

「あっ、圭、私有紀だよ。あのさ、姉さんからビデオの話聞いたけど、それって、どういうことなの?」

有紀は相槌を打ちながら、圭の話を聞いていた。圭がどのように、動画の件を有紀に説明しているのか、わからなかった。圭が自分の立場から、あの動画のメッセージを解釈するのは、彼の権利だ。だから、彼がどのような解釈を加えようと、特に口を挟む必要はなかった。

「……。なるほどね、ナオキって男の復讐心が含まれていると思うわけね。逆に言えば、そのようにされる心当たりが、アンタにもあるってことね」

「……。わかるけど、心当たりがあるってことは、美絵さんだけを責めるわけにもいかないってことよ。そういえば、アンタさ、鬼塚啓二って名前でFXのサイト運営しているんだってね。それでさ、その鬼塚なんて名前、どこから引っ張りだしたのよ」有紀は上手に核心に迫った。

「……。へぇそうなんだ、それって奇妙なんだよね。アンタ、涼ねえさんから聞いてないの、“鬼塚みやこ”って女の人から奇妙な手紙が来たことさ」

「……。そう、知らないのか」

「……。そうだよ、もう4,5年前になるんじゃないの。多分、アンタが美絵さんと式を挙げる前だったと思うけど…」

「……。いや、強迫とか、そう云うんじゃなくて、ただ、涼ねえさんがホテルに入って行くのを目撃したってだけだけど…」

「……。そう、その手紙の差出人が、鬼塚なのよ。それって偶然の一致では済まされないでしょう。鬼塚って名前が、彼女の口から出たのなら、あの手紙の主も、美絵さんってことじゃないの…」

「……。わかんないよ。まだ姉さんが、そのこと気にしているかどうかなんて。ただ、アンタのパソコン閉じる時に偶然目にした“鬼塚啓二”の名前を見て、どうしてアンタが、あんな変な手紙を送ってきたのかって悩んでいたみたいだよ。……いいよ、私の方から伝えておくよ。アンタがわざわざ連絡するのは変だからさ。……ウンウン判った」
つづく

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終着駅99 近親相姦という罪の意識はなかった


第99章

なにも、私が才色兼備で、非の打ちどころのない女などと云うことではなく、圭にとっては育ての親のような、心地よい支配と被支配な関係を構成していた所為だろう。私と弟である圭には、強硬な親密性が存在した。

たまたま、そのような親密性の中に、性的欲求が含まれていたに過ぎない。だからかもしれないが、私も圭も、近親相姦という類の罪の意識と云う枠組みの中で、自分たちの関係を再確認することはなかった。

他人は、言い逃れだと非難するだろうが、それが現実なのだから、何を言われても痛みはなかった。おそらく、圭が物心つくまでは、彼は私を母親だと勘違いして育ったのかもしれない。少なくとも、世界で一番身近な人だと思っていたのだろう。

それは、意識の中で起きた事ではなく、生活の中に、そうさせるものがあっただけだろう。呼び方こそ、涼ねえさんだったが、半分は母親変わりだったのだろう。

私は、その圭の甘えが可愛いあまり、甘えさせ過ぎたと云う反省はあった。そして、圭を、他者として再確認する作業を強いられた億劫さがあったが、どうも避けては通れない問題に拡大していた。

圭の、人格を分析するなど、考えることもなかった。第三者としての目線が欠如していた事実に向き合う必要があるようだった。少なくとも、有紀の目線の方が正しいかもしれないと、傾きかけていた。

「有紀の言う通り、美絵さんは、私と圭の関係を薄々疑っていたのかもね」

「おそらくね。いくら争いが嫌いでも、事実確認もせず、いきなり意趣返しするっての、変だよ。美絵さんは、結婚する前から、姉さんの存在が気になっていたのかもしれない」有紀は、取調室の検事のような口調で誘導尋問風に語った。

「なんだか、私が犯人みたいな雰囲気だけど、まあこの際、甘んじて受けて立つか」

「そういえば、例の奇妙な手紙ね。鬼塚啓二と鬼塚なんだっけ?」

「鬼塚みやこ……」

「その“みやこ”だけどさ、圭が使っていた鬼塚啓二って名前、圭が思いついたペンネームかどうかだよね。私、美絵さんが名付け親だと思うのよ。圭が、何気に、なんて名前が良いかなと口にしたら、彼女が、鬼塚啓二が良いんじゃない、なんて言ったような気がするの……」

「どうして?」

「根拠なんてのないわよ。ただ、圭の感覚に“鬼塚”って名前は不釣り合いなのよね」

「美絵さんだって不釣り合いなんじゃないの?」

「彼女の本性って、私たちは、殆ど知らないわけね。圭のお嫁さんの美絵さんしか知らないのよ。だから、二人とも不釣り合いなら、わからないことの多い方が怪しいんじゃないかな?」

「でも、それを使っていたのは圭なんだから、少し推理が飛躍しているみたい……」

「そうだ、私が圭に確認しちゃおうか。私だったら、姉さんが、その件で、凄く悩んでいるみたいだけど、あの名前は、どういう根拠でつけたのかって」

「直に聞いちゃうわけ。どうかな、チョッと待ってよ」私は、そのことで、圭への疑念を持った事情を思い出そうとしていた。
つづく

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終着駅98 圭は、いわゆる多重人格なのか


第98章

私は、現在から過去に歴史を遡るようにして、ことの顛末の発生源を探した。

私の知る限りにおいては、ことの発端は、圭に性の手ほどきをしてしまった時点に行き着いた。

そうなると、ウッカリ圭の口車に乗って、セックスカウンセラー気取りになってしまった私が、罪の始まりになってしまう。でも、ことの発端と云う意味では、圭の嘘が私に行動を促がしたのだから、発端は、圭の嘘にあると思った。

その嘘に、自分の欲望も含めて乗っかった自分にも、僅かに罪はあると思った。でも、原罪は圭だ。

「圭って、いわゆる多重人格ってか、そういう病を抱えているのかもね」有紀が唐突に口にした。

「なに?二重人格みたいなものだってこと」私も、圭に関して、そういう資質があるのだろうな、と思ったが、有紀の口から、あらためて聞かされると、その言葉は重いものになっていた。

「さっきまで、ウィキペディアを読んでいたのだけど、書いてある意味が難しくてさ。読んでもあまり、ぴんと来ないのよね。でも私、人間って本質的に、自分の心の中に天使と悪魔を抱えている生き物だと思うのよ。だから、心理学なんかで言っている意味じゃなく、単純に二重人格とか、多重人格って云うか、そういうものはあるんじゃないかと思うの」

「そうね、心理学は教養課程でとったけど、半信半疑な学問だったな。特に、精神病に関する部分の学説は、僅かな症例で決めつけている感じでしょう。解離性人格障害とかじゃなく、有紀のような解釈の方が説得的よね」

「ジキル博士とハイド氏の場合、肉体まで違っちゃうわけで、殆どオカルトよね。精神障害の場合も、別々に人格ではなく、その人の心理的一部が出ているだけで、個別の人格じゃないみたいだし・・・・・・」

「そうね、そういう難しい問題じゃない問題を、我々ひとり一人が、ごく自然に持っているって問題で充分説明できるわ」

「要するに、圭は演じるのが上手なんだろうね。演技が演技ではないと思えるほど上手なのよ。たぶん、自分の、今求められている人格はどれだろうと、ジャッジするのが早いのよ。そして、器用に望まれている自分が出せる」

たしかに、有紀の指摘は、圭の行動を的確に分析していた。ただ、家庭という狭い共通空間では、その器用さでも乗り切れないものがあったのだろう。だから、美絵さんに気づかれた。

「でもさ、美絵さんは圭の浮気に気づいたとして、どうして一気に仕返しの浮気に走ったのかな?普通、問い詰めたりするんじゃないのかな?」

「さあ、どうしてなのか判らない。ただ、彼女は争うことは避けたんだと思う」

「争いの似合わない人だったよね。でも、たしかめもしないで、即、報復に出るものかな?」

「状況証拠が揃っていたのかもね。不倫の相手が誰であるか、確認したくなかったのかも・・・・・・」

「それってどういうこと?私たちに違いないと思ったってこと?」

「そう、特に相手が涼ねえさんだったら、自分は勝ち目がないと考えても不思議じゃないわ。私だって、恋敵が姉さんだったら、そのことには目を背けて、他の方法を探すかも」

「なによ、私が鬼みたいじゃないのよ」私は笑いながら冗談を口にしたが、その推測は当たっている気がした。
つづく

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終着駅97 女房を寝取ってやったぞ


第97章

「凄いもの見ちゃったわけね」有紀はコンビニで買ってきた納豆パスタを頬張りながら、半分考え、半分食欲を満たしていた。

「動画見てみる?」

「良いよ、そんなもの見なくて」

「それもそうね、不愉快になるだけだもの」

「つまり、事実関係だけ整理してみようよ」

「有紀に任せるわ。私、何とかしようと思ったけど、頭の中に事実と想像が一緒くたになっていて、全然だめなの」

「良いよ、考えてみるね。まず、どのような経緯か判らないけれど、美絵さんが、圭の浮気に気づいた。相手がどこの何者か、そのことへの興味より、浮気をしている事実が、美絵さんには重大だった。そこで、母親に愚痴ったかどうか、ここは憶測だから飛ばすとして、彼女も浮気で対抗しようとした。此処までは良いわよね」

「異議なし」

「そこで、彼女は、浮気相手の選別にかかった。その経緯も判らないけど、答えは、元彼だった“ナオキ”と云う人だった。ここも良いよね」

「異議なし」

「でもって、元カレの心情には、美絵さんへの恋情が色濃く残っていたので、彼女の行動は、飛んで火に入る夏の虫だった」

「ナオキって人が、強請りタカリをした証拠はないわけよね。状況的には、男が美絵さんを独占したいと強く思ったって感じだわ」

「そうなんだよね。本気で、美絵さんを、圭から奪いたいって感じがするのよ」

「その引きとめ手段が、セックス動画ってのは、随分子供臭いけど、他の手段が浮かばなければ、やっちゃうかもね」

「ただ、あの動画を見た時の印象は、圭に見せつけるような作りになっていた印象なんだよね。美絵さんを引き留めるためにって感じには思えなかったんだけど」

「そうなの、だったら、取りあえず、盗撮だけしておいたのかな?」

「そうね、単にナオキって人の趣味かもしれない。たまたま、美絵さんが別れようと言ったので、動画を利用しようとしたのかもね」

「姉さん、チョッと推理が変な方向に行っちゃったかも。その男は、美絵さんが死んだこと知らないんだから、脅迫の為もあるわよ」

「そうかな。常識的に考えて、盗撮した動画を亭主に送りつけ、美絵さんの心を引き留めるって、普通は考えないでしょう。余計、嫌になるんじゃない」

「そこだよね。こういうことする奴って、その辺の脳味噌が狂っているのかも?」

「いや、やはり、第一印象の通り、圭に見せつけるのが目的だったと思う方が自然だわ。処女はお前に取られたけど、女房を寝取ってやったぞ。そういう復讐成就の動画なんじゃないのかな」

「チョッと待って、口にしないで考えてみるよ。姉さんも、自分の頭で整理してみて」

私たちは無口になった。圭に動画が送られてきた、その根拠が何であるか、そんなことどうでも良いのかもしれない。美絵さんの自殺の原因にはたどり着くだろうが、原因が判ったからと云って、何かが変わるわけでもなかった。

美絵さんは生き返らないし、その動画で、圭は傷つくだろうが、因果応報な面もあるわけで、美絵さんを一方的に責める資格のある人間は、誰もいない。それなのに、彼女は自殺してしまった。つまり、美絵さんは、早とちりで死んでしまったとも言える。
つづく

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終着駅96 奥さんである美絵の嬌態を見せつける


第96章

動画は、一定の意図に沿ったシナリオがあるのだと思った。圭に、奥さんである美絵の嬌態を見せつけるために作られた動画のように思えた。

圭は、そのことに気づいて、早々に動画を見ることを放棄したのかもしれなかった。

この“ナオキ”と呼ばれる男は何者?圭に問い質したい気持ちだったが、ベッドに寝転んで、寝ているのか、考えているのか判らない圭に、声を掛ける気にはならなかった。

おそらく過去に、かなり美絵を巡って確執のあった男であることはたしかだった。

ただ、選りによって、なぜ過去の確執ある男を、美絵さんは意趣返しの浮気相手に選んだのか。即、連絡出来て、浮気が実行可能だと思える男を選んだのだろうか。“ナオキ”と云う男が、一番ダメージを与えられる男だと、美絵は認識していたのか。私は色んな事を考えてみたが、これという決め手を見つけることは出来なかった。

ホテルの帰路、圭は無口だった。余程ショックだったのは判るが、なにも、私にまで不快さを感染させる必要はないと思ったが、残された当事者であることを考えると、それも致し方ない状況だとも思えた。

動画のCDを預かって欲しいと言われた時は、幾分意外な感じがした。しかし、自分が持っていることに耐えられないが、廃棄することも出来ないと考えたのだろうと、私は預かることを承知した。

到底、圭と私がホテルで過ごしたとは思えない沈鬱な一日が終わった。別れ際の圭のつくり笑顔が、淋しそうだったが、部屋に寄っていきなよ、と云う勇気はなかった。

私は、完全に氷のように固まってしまった身体をバスタブに沈めて、溶けてゆくのを待っていた。頭らかタブの中に沈み込みたい気分だったが、頭の芯をほぐす方法は見つからなかった。

ことの顛末を整理しようとしたが、事実と思い込みが頭の中に生き続けているので、整理できる状況ではなかった。たぶん、圭もそういう心境が、彼を無口にしたのだろうと思った。

有紀でもいてくれたら、随分助かるのだけど、彼女からの連絡はなかった。意外なことだが、平時は私や圭の方が優れているように思えたが、非常事態に陥った時、一番頼りになるのが有紀だと云う事実も不思議なものだった。

昨日の残りご飯が電気釜に残っていた。お茶漬けにするには丁度良い分量が残っていた。京の老舗のお茶漬けの素を用意して、ティーパックのお茶を用意している時、携帯が鳴った。

思いが通じたのか、有紀からだった。午前1時は過ぎるけど、泊りに来たいと云う電話だったが、おそらく、有紀は気を使って無理に時間を作ったのが、なんとなく分った。彼女のさり気ない優しさに、私の心はほっこりしたが、二人で話すだろう内容は、とてもシリアスなものである事は承知していた。
つづく

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終着駅95 お前はおまんこの天才だよ


第95章

「上半身を倒すんだよ。腕で支えて、おまんこ突き出すんだ。そうそう、上手いじゃないか、やったことあるな」美絵はかぶりを強く振った。

「そうか、お前はおまんこの天才だよ。こんなに好き者だったのに、なんだよ。どうして、アイツにバージンやったんだ」

男は苛立たしげに、そんな言葉を吐きながら、美絵の突き出した丸見えのおまんこに手を伸ばした。

怒張はアナルに挿しこまれたまま、男は美絵の外陰部を嬲っていた。美絵が背後に倒れた姿勢なので、男の怒張は動きを半ば抑え込まれていた。その怒張が健在かどうか、たしかめようはなかった。

ただ、臀部筋の動きなどから、美絵のアナル深く刺さったままなのだと思えた。

アナルでオーガズムを感じるなんてことが可能かどうか別にして、少なくとも美絵には、痛いものでも、不快なものでもなくなっているようだった。

竹村も言っていたが、肛門の入り口は神経が密集しているので、性感帯にはなり得る。直腸に達するまで深く入れた場合には、腸壁と膣壁や子宮頚が近接するので、性感を得る可能性はある、と云うことだった。

私の場合は、お尻の穴に指を入れられただけだけど、酷く興奮したことは記憶にあるけど、それそのものが、好かったかどうか記憶は不鮮明だった。

男は、自分の腕を器用に操り、美絵の外陰部全体を嬲っていた。ある一点に差し掛かると、美絵は大きな声で、その快感を知らせた。

男の腕の動きがさらに早まり、起き上がった背中の裏側で、秘密の行為がなされていた。

その部分を見せてと思ったが、CDにリクエストは許されていなかった。

「めちゃくちゃ入れて!」何度か外陰部への愛撫でイッた美絵が、切迫した声で、挿入を願望した。

「よっ!」男が合の手をいれた。平常時であれば、酷く芝居じみた掛け声だったけど、その経緯においては、まさに臨場感があった。

有紀に話したら、きっと残念がるだろうと思った。しかし圭が、この恥さらしな暴露CDを自分以外に所持して欲しいと思うはずがなかった。

「おお、一段と締まり出したな。すげぇ~ぞ、中指一本でヒクヒクいってるじゃないか。美絵、イイのか?」

「はい」

「どこがイイんだ」

「ここ」

「馬鹿野郎、ここって何処だ」

「おまんこ」

「お尻はヨクないのか?」

「わかんない。でも、悪くはない」

「けっ、難しい言い方だ。本当は、どっちもイイんだろう」

「はい、どっちもです」

私はリモコンをストップさせた。知らないうちに、喉がカラカラだった。
つづく

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終着駅94 陰茎はアナルの中に埋まっていた


第94章

男が上半身を倒したとき、私は、なんだ、さっきと同じじゃないかと、がっかりした。

しかし、事態は大きく違っていた。男の陰茎は、美絵のアナルの中に半分ほど埋まっていた。美絵の背中が気のせいか小刻みに震えているように見えたが、錯覚かもしれなかった。

「痛いか?」男が威厳を込めて美絵に尋ねた。さも、痛いと云う答えを奪った後から、分かりきった答えを引きだすような卑劣さを感じた。

美絵さんが、男の罠に抗って、痛い!と答えて欲しいと私は願ったが、望みは一瞬にして砕かれた。

「深く入れるぞ!」男は腹筋運動でもするように、上半身を半分浮かせて、背筋の豊かさを見せつけ、腰部の筋肉をも硬直させ、あらゆるパワーを、美絵のアナルにつぎ込んだ。

男が上半身を倒せば倒すほど、男の陰茎は、美絵のアナル深く突き刺されていた。

美絵さんが痛みを感じていたら、あの状態から逃れるのは容易だ。それをする様子がないところを見ると、痛みはないのだろう。

逆に、刺激的な行為に酔っているのかもしれない。特に、肉体的な快感でなくても、そのようにされることが心理的快感である場合はある。

たしかに、竹村の指がアナルに刺しこまれた時、私は興奮の極致にいた。快感が襲ってきたかどうか、記憶がなかったが、お尻まで竹村が愛してくれている感激という快感を憶えた記憶はあった。

美絵がどんな感覚でアナルへの、初めてらしき挿入を受けとめているか分からなかった。

ただ、一旦深々と陰茎を埋められたアナルが、殊のほか、その行為に馴染む感覚は、私も体験していた。

「どうだ、痛いか?」男は勝ち誇った声音で尋ねた。

「前にも欲しい・・・・・・」美絵は、男の問いに頷き、前にも入れて欲しいと望んだ。

目のまえに展開する体位を見る限り、それは物理的に無理な注文だった。

美絵は夢中で、自分がどのような状態にいるのかもしれない。或いは、陰茎をアナルからバギナに移行してほしいと、リクエストしたのかもしれなかった。

しかし男は、美絵のリクエストを無視して、アナルへの送出を繰り返した。益々男の陰茎は漲り、青筋をあらわにしていった。

このままだと男は、美絵のアナルに射精して果てそうな勢いだった。

私は男に毒づいた。”女の望みを叶えてこそ、男でしょう!”いつのまにか、私が美絵になり替わっている心境で、画面を睨みつけた。

いまにも射精しそうな姿かたちになっていた怒張だったが、男にはまだ余裕が残されていた。生来の体質なのか、復讐心が、驚異の復活と持続力を発揮しているのか、わからなかった。

「尻に刺さったまま、正面向いてみろよ。それなら、まんこにも突き刺してやるからさ」男はサディスティックな声で命じた。

“美絵さん、言うことなんか聞かないで、自分の指を入れるのよ!”私は、エキサイトしていた。

しかし、美絵は、私の言い分を聞く耳はなかった。幾分戸惑いながらも、アナルの結合を中心に、回転を試み、正面騎乗位の態勢を確保した。
つづく

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終着駅93 尻の肉を鷲づかみに、抜き差しが


第93章

美絵はなんの抵抗もなく、男の言葉に従い、背中を向けて跨り、怒張を慣れた手つきで、膣口に導いた。

今度の角度は結合部が丸見えだったが、しかしと思った、あの角度では、私はまったくかんじないのにと、無関係なことを考えていた。

あの結合では、深く刺しこまれることもないし、Gスポットを刺激することも出来ず、陰核への刺激も僅かです、中途半端な性感に襲われるだけだと、自分のことのように苛立った。

案に相違して、美絵はよがり声を上げていた。美絵の声が本当に悦びを伝えているものか、フェイクなのか、区別は出来なかった。

ただ、美絵が腰を振り、何らかの不足を訴えている仕草が加わることで、私は、納得した。

次の体位に移りたいと、女がねだっていたが、男は、それを無視して、尻の肉を鷲づかみにして、抜き差しがよく見えるアングルを保った。

美絵はオーガズムを求めていたが、男はカメラのアングルを重視しているようだった。

たしかに、その角度の方が、陰茎がストロークする距離が長く見えた。裏筋に当たる尿道が、アキレス腱のようにクッキリと姿を現し力感を含んでいた。

しかし、私なら怒り出すような角度にもかかわらず、美絵は、相変わらずよがる声を惜しむ様子はなかった。もしかすると、その苦痛に耐えた後で、猛烈なプレゼントが貰える不文律が、二人の間に結ばれているようだった。

単に、傍が苛立つ状況と二人の間にある約束は別ものようでもあった。その長いストロークを観客に見せつけた男は、おもむろに次の行動に出た。

上半身を起こし、美絵の耳元で何かを囁き、首を横にする美絵の意志を無視するように、一旦陰茎をスッポリ引き抜き去り、全貌をばね仕掛けの鋼のように見せつけた上で、次の行為に出た。

美絵の上半身に回された腕が、美絵の自由を奪い、身動きの取れない状態にロックした上で、右手を結合部らしき部分に差し込んで、幾分腰を浮かせた。

私は、次に何が始まるのか、固唾を飲んで画面に釘付けになった。
つづく

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終着駅92 モザイクが外れ、女の横顔が


第92章

女は気怠い動きで上半身を起こし、だらしない姿で横たわる、その半勃起な一物を手のひらに掬い上げ、緩慢な動作で愛撫し始めた。

意外にも、美絵のペニスの扱いは堂に入ったものだった。美絵自身の唾液だろうか、その半勃起の上に粘液っぽいものが滴り落ちた。顔は写っていないので、なんとも言えないが、唾液を垂らしたのだけはたしかだ。

美絵の手に包まれた男の情けない半勃起なペニスが、入念に愛撫されていく状況は、アロママッサージの施術を受けている患者のようでもあった。

しかし、その患者は大人しいどころか、手の動きに呼応して、みるみる姿を変貌させていった。滑りが少なくなったのか、女は更に近づいて、唾液を補充した。

その時、一瞬モザイクが外れ、女の横顔が見えた。そう、間違いなく美絵さんの横顔だった。まさか、こんなテクニックを美絵さんが身に着けていたなんて、想像も出来ず、声を失った。

蘇生したペニスが怒張の姿を完璧にし、ピクピクと動き、更なる硬度を求めているようだった。

「おい、跨れ!」男がぶしつけに命じた。

私は、自分が命じられたように感じて、腹を立てたが、美絵は快く、その命令に服従した。

なんてことよ、お尻でおチンチンへし折ったら良いのに、と思ったが、美絵は嬉しそうに尻を揺すりながら、身体の中心に、そのおチンチンをあてがい、ずぶずぶと器用に挿し入れた。

美絵は、一気に深く男の怒張を呑み込んだらしく、オーガズムの祭典に、自ら飛び込んだ。

体操座りを器用にこなし、膣口から、亀頭が抜けないように上下動を繰り返し、自らとどめを刺すように、深く腰を沈め、全身に緊張を走らせた。

美絵がオーガズムを味わったのを確認した男が、今度は下から、腰を突き上げ、次のオーガズムを美絵に味あわせようと躍動した。

結合部の抜き差しは見えなかったが、恥骨と恥骨を打ちつけあう音に、美絵の愛液が混ざりあい、バシびちゃと表現の難しい音を出していた。

美絵の表情は、苦痛と快感と哀しみのようなものを綯交ぜにし、ゆらゆら動く陽炎のようになっていた。彼女の記憶が遠ざかっているのを感じたが、男は責めを中止する気配はなかった。

圭のペニスに勝るとも劣らない男のペニスが一瞬現れた。終わりかなと思ったら、体位を変えようとしているようだった。

「逆さま、背中を向いて跨がれ」男はまた、不躾に命じた。
つづく

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終着駅91 引っ掻き回すような動作を繰り返し


第91章

この動画を撮影したと男を“ナオキだ”と名指しした圭の態度にも違和感が残った。動画を見る前から、否、美絵さんが自殺した時点で、圭は“ナオキ”と云う人物に思いが至った可能性さえある。

私は、これまでにも、私の知らなかった弟である圭の裏の顔を、有紀から伝聞的に知らされていた。認めたくはなかったが、圭が童貞だと嘘をついて、私にセックスのレクチャーをさせるように誘導したシナリオの疑惑もあった。

私の、その殆どを、圭への愛情の中に包み込んで、圭が意図的に仕組んだ事ではないと、自分を騙してきたことを知っている。ここまで物事が進んできた以上、私自身、あらためて圭という人間について再評価しなければならない時期に来てしまった、と思った。

動画はまだ続いていた。

だらしなく投げ出された美絵の下半身は、徐々にフレームアップされ、弛緩したバギナ付近が映し出された。男のゴム手袋の腕が伸び、バギナの全貌を遮っていた柔らかな内腿を手荒く拡げ、外陰部を第三者に見せびらかすように晒した。

ゴムの指は、美絵の外陰部を無視して、膣内に荒々しく挿し込まれた。そして、引っ掻き回すような動作を繰り返し、美絵の内部に収まっていた男の精液を掻き出した。

はじめは、僅かに顔を出しただけの精液が、とろとろと美絵の膣口から会陰に向かって流れ出した。

まだ、時折ひきつけを起こしていた美膣壁が、ぜん動運動を繰り返している為か、間欠的に精液を吐き出した。

無機質で異様な雰囲気を醸し出しているゴム手袋の指は、化粧用のコットンを持ちだし、その美絵の膣口から流れ出る精液を丁寧に拭い出した。

その拭い出す行為の執拗さは尋常ではなかった。概ね外陰部や会陰付近の精液を拭い去っただけに止まらなかった。

男は、コットンを薄目に取り、ゴム手袋の指に絡ませ、その指を膣内に挿し込んで、いま自分が出した精液のすべてを葬り去ろうとしていた。

どうして、男がそのような行為に出ているのか判らなかった。単に、猥褻性を表現するにしては、おかしな表現方法だった。その行為は、一度でなく、何度にも繰り返され、痛みさえ感じてしまうのでは、と訝るほど執拗だった。

そこで、再び画面は暗くなり、時折サブリミナル手法でもあるかのように、黒い画面に意図的に稲光のような光を混ぜ込んだ。私は、何かにとり憑かれるのも嫌なので、目を反らした。

次に画像が映し出したのは、半勃起したペニスだった。こんな情けない状態のペニスを映し出す神経が判らなかったが、かなり意図的に、その半勃起のペニスは長々とフレームアップされていた。

昔、竹村が二度目の射精を終えて、深い眠りに就いている時、縮こまったおチンチンを弄んだ記憶が蘇ったが、あの時は、怒張時との落差に興味津々だったし、半勃起と云う中途半端なものではなかった。

いま、男が晒しているペニスは、極めて中途半端な形状を示し、大きくなっているのに、付け根がだらりとうなだれ、涎を垂らしているようにさえ見えた。

私は、その下品でしかない半勃起のペニスを引っこ抜いてしまいたい怒りを感じたが、そんなことを考える私自身、少し変だと自覚していた。

「ほら、硬くするんだ!いつも、三回はイキたがる癖に、今日は参ったのか」男が突然声を出した。

私は、その声に起こされたように我に返った。
つづく

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プロフィール

鮎川かりん

Author:鮎川かりん
小説家志望、28歳の女子です。現在は都内でOLしています。出来ることなら、34歳までに小説家になりたい!可能性が目茶少ないの分ってっているのですけど、挑戦してみます。もう、社内では、プチお局と呼ばれていますけど…。売れっ子作家になりたい(笑)半分冗談、半分本気です。
初めての官能小説への挑戦ですけど、頑張ってみます。是非応援よろしくお願いします。

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人妻のからだ 』(中編)

終着駅 』(長編連載中)

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