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終着駅-1

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ご挨拶:
連載小説「終着駅」を書きはじめます。
多分、いわゆるエロ小説好みの方には不評な官能小説だと思います。
一般の現代小説のルーチンに沿って書き進めますので、
エログロなシーンを期待されると困ります。
「終着駅」は近親相姦なシチュエーションで起きる官能についてですが、
決して、興味本位な経過は辿りません。
あくまで、大人な女の官能を肉体的に語りたいと思います。
byかりん


  終着駅
                        鮎川かりん


第一章

 圭が今夜も私の中で果てた。私のバギナの中で、黙々と動くオスの躍動が好きだ。オーガズムがあってもなくても、オス、男が私のバギナに夢中になる、それだけで十分だった。ねぎらい、甘い言葉、行為後のケアも、そんなものは、どちらでもよかった。
 圭が、私の弟であることさえ除けば、男は圭だけで充分なのだけど、世間様が認めてくれる関係でないことも知っている。いけない関係なんて道徳的意見など、どうでもいい。ただ、圭との関係が発覚した時は、多分、かなりの騒動を巻き起こすことも知っていた。
 特に、圭の家族が崩壊するのは確実だった。圭の妻が迷惑な思いをするのは気の毒だったし、姪の藍に悲しい思いをさせるのも、心苦しかった。でも、そのために、私が欲望を抑える努力をするのも、嫌だった。
 世の中の常識からいけば、完全に私が魔女扱いされるのも、確実だった。それでも、私は、自分の欲望に忠実であろうとしている。
 正確には、性的欲望を制御しないだけで、その他の欲望は充分制御しているのだから、一つくらい、自分勝手でも良いだろうと思っている。もっと正確にいえば、圭の勃起したペニスという限定されたものが欲しいわけで、単純な性欲とも違うのだと思う。
 勃起していないペニスには魅力を感じないし、ほかの男の勃起したペニスも、私にとって魅力的ではない。あくまで、私の性欲を満たせるのは、圭の勃起したペニスだけということになる。
 自分でも、自分の性欲の対象が限定的なものであることは、不思議だと思う。だからといって、その問題の心理分析なんてするつもりもない。
 現に、それが私に魅力的だと思える結果だけで充分だった。圭が私に触れ、勃起し、私のバギナを欲してくれるだけで、私は充足された。徐々に濡れていくバギナをいたぶられるのも好き。やさしく、時々バギナを甘噛みされるのも好き。
 私の圭への望みは、それだけ。私の中で果てた後、圭がどこに帰って行こうと気にしない。それで関係は完結している。それ以上の望みが生まれることはなかった。
 今年の誕生日が来ると、私は三七歳。妹の有紀は昨年ようやく結婚した。圭は、その前年に結婚して、一児をもうけている。実家の両親は、“行き遅れた長女”だと思い込み、変に気をまわしている。でも、彼らに安心を贈答するために、圭と私の関係を、これ以上複雑なものにするつもりもなかった。
 圭が、私をどのように思って抱き、体の中に入ってくるのか、聞いたことはない。多分聞いても、彼自身答えは持っていない。単に、そのように行為することで、性的欲望が充足されるだけで、それ以上の理由が必要だとは思わなかった。
 圭と私の関係は、ただそれだけの関係なのだけど、他人はきっと色んな解釈を加え、最終的に私を色情魔だと噂するのだろう。両親は気が狂わんばかりに嘆くだろうし、二度と過ちを犯さない為に、母親が同居するなどと騒ぎ出すかもしれない。圭の家庭を壊したいわけではないので、そういう愚かな寸劇を見ないためにも、この秘密は死ぬまで守りきる覚悟だった。
 圭と私の関係のはじまりも、ひどくつまらないことが発端だった。しっかり者の長女と気の弱い子分気質の弟との、相談事がきっかけだった。今にして思えば、弟とのセックスでもオーガズムがあると云う事実をうっかり忘れていたことによる腐れ縁だとも言えた。
つづく

プロフィール

鮎川かりん

Author:鮎川かりん
小説家志望、28歳の女子です。現在は都内でOLしています。出来ることなら、34歳までに小説家になりたい!可能性が目茶少ないの分ってっているのですけど、挑戦してみます。もう、社内では、プチお局と呼ばれていますけど…。売れっ子作家になりたい(笑)半分冗談、半分本気です。
初めての官能小説への挑戦ですけど、頑張ってみます。是非応援よろしくお願いします。

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